幹細胞治療のはなし⑤: 治療レポ Day4-6

Day 4

いよいよ本番の日。

朝7時半に病院へ。

(施術場所: Hospital Universitario Dr. José Eleuterio Gonzalez)

すぐにベッドが置いてある待機室に通されて、それぞれの家族で待つことになります。

酸素の機械の根本がテープで止めてあり、指で軽く触れるとシューと酸素が漏れる音が💦

看護師に伝えると何事もなかったかのようにテープをしっかり止め直していました。

病院の施設や清潔さは、やはり想像の通り、日本には遠く及びません。

しばらくして手術室に呼ばれるのですが、息子は特に着替えをするわけでもなく、なんとそのままの格好!

 

↓ ここからは当日のメモ参照。

Stem Cell Therapy day 4

朝起きてからご飯も水分も摂らずに、朝7:30に病院へ。麻酔と手術に関するサインをした後に、手術室に入るために靴カバー、頭髪カバー、マスクをつける。息子は着替えなど特に何もなし。手術ではないと言っていたけれど、衛生的に大丈夫なのか、少し不安。

待機室から手術室に移動。手術台に乗せられて麻酔マスクをして眠らせる。受傷後の手術のことを思い出し、胸が痛くなる。Dr.Consueloがとても簡単な施術だから心配いらないよと声をかけてくれる。心配で涙が出てくる。緊張。

30分ほどで戻ってくる。取り出した骨髄を見せてもらったが、想像以上に多かった。顔が麻酔をかけた時の顔で寝ている時とは違う。昏睡状態だった息子のことを思い出して、やっぱり少し胸が痛む。酸素マスクと水分補給のための点滴をしている。サチュレーション問題なし。麻酔から覚めるのを待つ。

1時間ちょっとで麻酔から覚める。特に機嫌が悪くもなく、いつも通り。おしゃぶりチュパチュパ、お腹すいたかな?

1度目の施術が終わって2時間ちょっとで2度目に呼ばれる。手術室に移動してもう一度麻酔をかける。しばし待機。

40分ほどで手術室から戻ってきて、1時間ほどで目覚める。水分が摂れるか確認するため、持参したゼリーを食べさせると、余程お腹が空いていたのか、一口食べる毎に左手を伸ばす&不満げに声を上げて催促。初めて見る姿に感動。

今後予想される症状と、薬の説明を受けて13時半に帰宅。術後48時間は、吐き気と頭痛、発熱、くらくらするなどの症状が出るとのこと。吐き気を増さないために、ご飯を少しずつ食べさせる。パウチのベビーフード1/3と、水ゼリー200mlほどを食べる。

薬の時間まで、ソファでごろごろ。脊椎に入れたStem Cellを脳に行き渡らせるため、できるだけ寝かせて過ごす。特に体調に変化なし。

16時に薬を飲ませる。37度の微熱。甘いシロップが嫌なのか、少しえづく。17時半から2時間ほどかけて、パウチのベビーフード残りとおじやを少々、水ゼリー200mlほど食べる。いつもより少し食べるのを嫌がった。

20時、歯を磨いて寝かせるが、体調が悪いのかうーあーと不満声が上がる。少し体が熱い。ベッドに横になってからも、少しえづきながらなかなか寝付けない。21時頃ようやく就寝。

何度か覚醒しながらも24時あたりまで寝る。24時半に2度目の薬の時間。水ゼリー100mlも食べる。その後はなかなか寝付けない様子。

 

…この日は結局寝たり起きたりを繰り返しながら朝を迎え、あまり気分が良くなさそうで、やはり術後辛かっただろうなと思います。

 

Day 5

10時過ぎにフォローアップにドクターがアパートメントを訪問してくれました。

施術跡は化膿などもなく、きれいで問題なし。(その後、骨髄を採った腰の両側の注射あとは青く皮下出血を起こしていましたが、いつの間にかきれいになくなりました)

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夜寝られずに、ずっと気分が悪そうだったことを伝えると、おそらく頭痛が出ているだろうとのこと。

きっとメキシコを選ばないご家族の方は、こういった副作用も避けたい要因なのかなと思います。

 

Day 6

土曜日の夕方まではどこにも出かけずに、アパートメントでゆっくりと過ごしました。

ドクターに、術後5日間はできるだけ寝かせてくださいと言われていましたので、できる限り縦抱きをせず、横にしたままで。

脊椎に戻した白血球(幹細胞を含む)を見せてもらいましたが、粘度が少しあり脳に物理的に届けるためには、横になるのが有効だそう!

この日は普段より機嫌悪くはありましたが、それ以上悪化することなく、ゆっくりのんびり休めました。

幹細胞治療のはなし④: 治療レポ Day1-3

Day 1

ほかの家族とバンに乗り合わせて車で5分ほどの大学病院に到着。

英語が話せるスタッフが付いてきてくれますし何も不安はありませんが(看護師さんは英語話せません💦)、わたしはメキシコ人の友人に付いてきてもらいました。

何か聞き洩らしたり、不安な部分があれば、友人が指摘してくれるだろうと思ったからです。

わざわざ仕事も午前休を取って来てくれました。

本当にありがたい。

まず最初に血液検査をし、続いてDr.Consueloの問診がありました。

とても人柄の良い女性の先生で、不安な部分は全部説明してくれます。(Dr.Consueloは英語ペラペラです)

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もちろん散々予習をしてここに決めたわけですが、Stem Cellや施術方法の基本的な話でも質問には丁寧に答えてくれました。

骨髄を増やす薬や麻酔に多少の不安がありましたが、リスクがほとんどないことの説明もあり、少し安心しました。

・骨髄を増やす注射はいらいらしたり、気分が悪くなることがある(解熱鎮痛剤のアセトアミノフェンを処方されました)

・月曜日から水曜日までは普段通り過ごして大丈夫(観光もどうぞ)、木曜日の施術後は5日間安静にして過ごす

・施術後48時間は熱が出たり、吐いたり、具合が悪くなることがある(薬が処方されました)

・施術後5日間はできるだけ横になって過ごすこと→脊椎に注入するStem Cell は粘性があるため、少しでも脳に行き渡りやすくするため

施術前後の注意点としてはこんなところ。

およそ1時間ほど話して、最後に骨髄を刺激する薬を注射して、お昼過ぎにはアパートメントに戻りました。

注射はおしりに打ちます。

針が入った瞬間は痛そうでしたが、すぐに泣き止みました。

実はこの日、前から心配していた息子の目の腫れがひどく、帰国まで待てないと判断し、友人に相談して小児眼科の予約を取ってもらいました。

病院での待ち時間に、信頼できる小児科の先生(友人の娘のかかりつけ医)からの紹介で数カ所、直接友人が電話をして確認してくれて、次の日の朝に予約が取れました。

知らない土地で病院にかかるのは心配なことも多いので、本当に助かりました。

そして、事前にDr.Consueloにもものもらいのことを話して、治療を受けて大丈夫かを確認。

抗生物質が処方された場合、木曜日の施術後5日間は服用を避ければ大丈夫とのことでした。

目薬はその場所だけしか効かないもので、さらに抗生物質にはBBBを通り抜けるものと通り抜けないものがあるそうですが、念のため控えた方がいいそうです。

ちなみにStem Cell治療には風邪や感染病は厳禁です。

抗生物質が影響して治療効果がなくなってしまうんだとか。

体調管理必須です。

 

Day 2

朝一でドクター(Dr.Consueloではなく同僚の女性医師)がアパートメントに来て、おしりに注射してもらい、友人の車で眼科へ。

この日も朝の時間帯、仕事の調整をして来てくれました。

クリニックのスタッフや看護師は英語話せませんが、ドクターはペラペラです。

友人の紹介だけあってとても良い先生でした。

明るく、冗談の楽しい先生で、ものもらいの診察だけでなく、息子の視力のことも気にして(問診で脳障害のことを話しました)、思いがけず少しだけ診ていただいたのです。

制限はあるが追視もできていて、見えているよ、大丈夫、と。

実はフェニックスでも息子の視力について専門眼科医に診てもらっていたのですが、そこでの診断も、ここメキシコでの診断も、息子の目は”見えている”と言われて、本当にうれしかったです。

HBOTの治療に来て良かったと心から思います。

肝心のものもらいには点眼の抗生剤とまぶたの塗り薬が処方されました。

もしシコリが残ったり腫れが引かなければ膿を取り出さないといけないけれど、まだ小さいから様子を見ていいと思う、とのことでした。

特に左目はシコリのようになっているので心配ですが、帰国までは大丈夫そうです。

また、点眼薬について、脳内への影響は心配ないそうですが、念のため施術後48時間は控えることに。

眼科の後は、友人にダウンタウンまで乗せてもらって、観光へ(友人は仕事へ)。

観光については、また別で書きます。

 

Day 3

朝の注射が終わると、1日フリーだったので、スタッフの方にお願いしてモールに連れて行ってもらいました。

ダウンタウンでは全く見かけなかったアジア系の人たちを数人見ました。(KIAの大きな工場が最近できたそうで、そこで働く韓国人のコミュニティがあるそうです)

そして、日本人の姿も!

実はこの日は令和初日だったので、日本企業に勤める駐在員の家族かも?

もしくはゴールデンウィークの観光か。

日中の暑さを避けてのんびり過ごしました。

幹細胞治療のはなし③: メキシコを選んだ最大の理由

メキシコを選んだ第二の理由は費用の問題

幹細胞治療を行っているところに様々問い合わせたところ、費用は一回で$6,000$35,000とかなり幅広いです。

もちろんセット料金や他の治療も同時施術しているところもあるので単純には比べられないのですが、ざっとこんなところ。

そんな中で、わたしたちが治療を受けたところは最安値に近い$8,000でした。

空港から病院などの移動費、宿泊費(コンドミニアムが提供されます)、通信費(iPhoneを渡されます)などが込みの料金です。

息子の治療で料金など気にしていてはダメだという意見もあると思いますが、今後継続的に治療をしようとすると料金の面でのメリットはかなり大きい。

安かろう悪かろうの可能性も考えましたが、メキシコはその施術方法からして、高度な培養施設を持つ必要がなく、施設も大学病院を使用するため、料金的には妥当だと考えました。

こういう治療を続けていると、使えるお金は限られているにもかかわらず、金銭感覚がおかしくなります💦

 

そして、これがメキシコを選んだ最大の理由と言えるかもしれませんが、わたしの友人がたまたま治療を受ける場所、Monterreyに住んでいて、独自にリサーチをしてGOサインを出してくれたこと。

カナダいた頃からの仲のいい友人ですが、メキシコ人の彼女が、国内での評判や実績を調べ、ドクターにアポを取り、直接会いに行って話を聞いてくれました。

そして、病院やドクター、そして治療内容について、太鼓判を押してくれたのです。

彼女のことは全面的に信頼しているので、最後の最後まで悩んでいた私たち夫婦にとって、これが大きな後押しとなりました。

正直彼女がいなければ、メキシコでの治療は選択していなかったはずです。

わたしの息子のためと真剣に動いてくれたことに、心から感謝しています。

以上が、私たちがメキシコを選んだ理由です

次回は実際の治療レポ。