受傷から114日: 親子入院③週間のリハビリ進捗

左顔面を左手でゴシゴシこするクセに振り回されながら、左への向きグセに現れている体の歪みと左右差に集中した週でした。

 

PT(理学療法)

肩から顔は左への向きグセがひどい。

右腕をグッと引き込むクセは相変わらず。

筋肉の凝りと縮みと硬さは特に…

首は左側

背中は右側

太もも前部は左側   に出ている

キチンと姿勢が保てないと、座らせたり立たせたりするのも意味がないので、硬さをほぐすマッサージやストレッチを強化すること。

2人がかりで腕と腰辺りを支えながら、試しにずり這い(!)の練習をした結果…

腕を前に誘導すれば、左右の足とも前に蹴り出す動きを見せる。

腕を誘導するその距離がキモで、腕を遠くに置きすぎると力が入れにくいので、近すぎず遠すぎずの距離が大事。

赤ちゃんの時と同じで、足の力が強く、より器用で、腕と手の使い方は練習が必要。

今は体重をかけると自分では全く動かせない。

 

OT(作業療法)

手を使うことを覚えさせるため、体重を腕にかけるときに手のひらを開くように矯正してきたが、最近緊張しすぎずにすぐに手のひらを開くようになった。

おもちゃを握らせると、左手はすぐに緩んで落としてしまい3〜5秒、右手は比較的長く持てるが握り込みの強い手なので意識的に持っているわけではなさそう。

手でおもちゃを振って音を鳴らすなどは、全くできない。

また、左側に向いてしまう顔や意識を、右側にも向けさせるための試行錯誤としてマラカスを使用すると…

・マラカスを右だけで振らせると音には反応するが、見ることはしない

・マラカスを左だけで振らせると音にも反応し、そちらの方向に目線を移す

マラカスを両手持ちにし、互いに打ち鳴らしながら左右に振ると、思い出したように右側にも顔と目線を向けるようになる

宿題としては、両手を一緒に使いながら、右側を意識させるような動作を日常から意識すること。

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ずり這い練習では相変わらずの足の強さを発揮して、とても希望が持てる動きができました。

ただ、移動手段の獲得はとてもうれしいことですが、焦って左右のバランスが崩れたままで将来的な伸びしろを奪ってしまっては元も子もないので、じっくりゆっくり基本に戻り、右側を意識させつつ、左右差をなくす努力をしていきたいと思います。

受傷から113日: 顔の左側、体の右側

↑ 今日はNgチューブ(経鼻胃管)交換日。最近栄養を入れなくなったので、半日チューブを抜いていて顔周りすっきり。完全に抜くために、目下薬を経口で飲む練習中。

 

最近、息子の脳がようやく落ち着いたのか、ダメージの具合が細かくわかるようになってきました。

息子の体の様子を少しずつ把握し始めて、今とても悩んでいること。

 

① 目がほとんど見えていない

聴覚に対して、視覚が機能的にかなり弱いです。

視覚からはほとんど情報収集をしません。

完全に聴覚で物事を判断しているようです。

特に右半分の視野がほとんどなさそうで、おもちゃなどを目の前で振られると左側の見える範囲だけ反応します。

それも、時々ふっと気づく程度。

左側には目線を容易に移せますが(追視は難しい)、右側に何かを追いかけて視線を移すことはほとんどありません。

また、距離も絵本を読む程度の近さでないと反応しません。

黒地にカラフルな絵柄の方が見やすいようです。

いずれにしても、おもちゃに興味を持たせようとすると音を追っかけてしまうので、目からの情報を得ようとしていないのが、よくわかります。

また、右側の視界にあるものが見えづらいせいか、自分の右半身も認識しづらいようです。

マラカスを右手だけで振らせても目線が右側に振れることなく、音だけに集中している感じ。

それが両手を使って、さらにマラカスを叩き合わせるように鳴らしながら、右側に両手をスライドしていくと、ゆっくりですが右側に目線が移ります。

この辺りでようやく右側の存在に気がつく感じ。

これはOT(作業療法)の先生がいろいろ試して、観察を重ねて気づいたことです。

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脳神経の先生には、右側の視野が欠落している可能性が高いこと、ぐにゃっと空間が歪んで見えるなどどんな見え方をしていてもおかしくないこと、そもそも目に見えているものを認識する能力がないかもしれないと言われています。

が、できないと納得してしまえばそれまでなので、視力に関して少しでも改善すべく、今ある能力を強化する方法はないかと模索中です。

 

②右半身の緊張と体のねじれ

毎日マッサージをしているとわかりますが、緊張による右半身の筋肉のコリがひどいです。

特に背中の中心から少し上は、ほぐす前は背骨の位置がわからないほど盛り上がっていて、肩甲骨周辺も筋肉が詰まっている感じ。

少し押すだけでも嫌がるので、極々軽いタッチでしか触ってあげられません。

また、右腕はグッと引いてしまう力が強くて、軽く腕を持って何かをさせようとするだけで、途端に腕をグッと緊張させ、自分の体に引き寄せます。

いわゆる痙直です。

また、だいぶ力を緩めて手のひらを開くことを覚えましたが、まだ右手は握り込みが強いです。特に親指。

そんな感じで左右差があるので、当然体の歪みもひどいです。

最近は横になっていても、座らせても、立たせても、常に顔が左を向いています。

手で優しく矯正しても抵抗を感じますし、瞬時に左向きになおってしまいます。

おそらくこれは見えている範囲の問題もあって、右側の視界がないから、自然に左側に引きつけられてしまうようです。

また、力を入れると、左に顔がビクッと向いてしまうことも多く、繰り返し一定間隔でビクッビクッとなる、いわゆるチックのような動きもあります。

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PT(理学療法)の先生が毎回頑張ってほぐしてくれますが、体の歪みは手強いです。

それにしても、1ヶ月前までは、顔は右を向いてしまい、体も右側落ち込んでいて、今とは全く正反対だったのが、不思議。

クセになって固まらないうちに、なんとか直してあげたいのですが。

緊張が特に強くて体に歪みが出てきてしまうときに施す治療で、ボトックス治療というものがあります。

美容整形でシワ取りに使うボトックス注射と同じ要領で、麻酔によって局所の筋肉の緊張をほぐす治療ですが、少し調べてみようと思います。

 

③左顔面への執着

前にも触れましたが、左顔面を左手でこする癖がひどい。

まるで、左の目や鼻や口を痒がるように、グイグイと左手で際限なくこするのです。

ヨダレも一緒に顔全体に広げてしまうので肌荒れもしていて、肌の表面がかゆいのか、乳歯が生えてくる刺激で口の中がかゆいのか、アレルギーか何かで目がかゆくなっているのか、毎日側で見て観察してもわかりません。

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日に日に執着度が増していて、リハビリや食事にもかなり支障が出ており、ついに食事の際は腰ベルトで左手をきつく固定して食べさせるようになりました。

体の歪みで常に左側を向いてしまうのと、食べ疲れて顔が下向きになると口が開けられなくなってご食べられなくなるので、スプーンを持っていない方の手は頭の位置を直すために使い、息子の左手を抑えるためには手が足りません。

仕方なくベルトで留めていますが、それでも抵抗が強く、一度の食事で何度もベルトを抜け出して、顔をグイグイと触るので、抑えるのがかなり大変で、毎回食事の時間はどっと疲れます。

どうしても原因がわかりません。

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わからないということは、想像しにくい事態が起きているのかもと考えると…もしかしたら、左の顔面だけ麻痺しているのか、過敏になっているかで、どうしても気になって触らずにはいられないのかもしれません。

左目は受傷後1ヶ月程は全くあかなかったので、左まぶたの神経に何らかの問題があるのは間違いありません。(今も眠かったり疲れると左目だけ閉じてしまい、普段も8割くらいしか開いていません)

顔面神経麻痺や三叉神経痛などと似たような症状が出ているのかも?

主治医の先生やPTの先生は、緊張が上がると腕が上がってしまって、顔を擦ることでバランスを保っていたり、落ち着くのかもしれないねとおっしゃっていました。

確かに疲れてきたり、不快になってくると増えるような気がします。

これもチックの一種なのか。

 

止めないと激しさを増しつつ、際限なく続きます。

手を握って強制的に止めると、忘れて落ち着くこともあります。

言葉がないので何が起こっているのかわかりません。

ただ左顔面が不快なことは確かなようで、見ていてとてもかわいそうです。

 

今日ふと左手をお尻の下にしまってみたら、ピタッと動きが止むことに気づきました。

不思議そうな顔をして、嫌な顔もせず、ただ動きがピタッと止まる感じです。

キョトン顔がかわいい。笑

あまり制限するのもよくない気がしますが、しばらくは困った時にこの方法使えるかもしれません。

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受傷から111日: 1歳5ヶ月になりました

今日で1歳5ヶ月。

「体大きいね」と最近言われます。

生まれて1年は成長曲線ギリギリアウトで下回っていたので、なんだか初めての経験。

経管栄養で太ってしまったのもあるんですが、確かに周りの子と比べても大きな印象なので、身長と体重を測ってみました。

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身長: 76.5センチ

体重: 10.9キロ(着衣)

 

1歳5ヶ月の男の子の場合、

身長は、74.8〜84.8センチ

体重は、8.53〜12.23キロ

が適正な範囲なのだそう。

 

うーん。

成長曲線の中にはバッチリ入ってますが、身長に対して体重が重すぎる。

そして、皆から大きいねと言われる割には身長高くない。笑

 

でも栄養を減らす前は、実は11キロ超えてたんです。

お腹まわりが苦しそうなので、先週からオムツもLサイズに変更したんです。

二重アゴが立派過ぎて、首を洗うの大変なんです。

 

動きが激しく筋肉質で、比較的シュッとしていた息子ですが、動けなくなってからすっかり赤ちゃんらしくなりました。

栄養をほとんど注入しなくなったので、口からご飯を食べることで、適正な体重に戻るといいなと思います。

中途障がいの子は、体が普通に大きくなるので大変と言われることが多いそうですが、成長は何でも、やはりうれしいものですね。

受傷から110日: (ほぼ)完食記念日

経口でご飯を食べるようになって、およそ2ヶ月。

帰国前からピューレ状のものを一日1〜2口食べる練習を開始し、帰国後は初期の離乳食を少しずつ、1ヶ月程で少し粒が残る程度のお粥が食べられるようになりました。

それでも、1回につき10〜30口ほど。

食べる日もあれば、全く食べない日もあり、試行錯誤の連続でした。

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そして、中期の離乳食(細きざみ)にしたものの、全く食べなくなってしまい、ものすごく焦っていた転院直後。

環境に慣れてきたからか、先週の中頃からようやく食欲が戻り、おばあちゃんの来ていた先週末は絶好調でした。

そして、離乳食は味が薄すぎて食欲がわかないのかもということで、お試しをして形状は問題なく食べられそうだったので、今日から幼児食を食べられることに。

お昼ご飯も眠そうにしながら2/3はペロッと食べていましたが。

なんとなんと、夜ご飯(ほぼ)完食!

食べる前の量を写真に撮っておけばよかったのですが、撮ってない…

 

今日のメニューは、

・全粥

・たらのタルタル焼き

・里芋の含め煮

・味噌汁

・桃のきざみ

 

ご飯一握りと、お味噌汁は少し残ってますが、その他は全て食べました。

昨日は、昼ご飯後に栄養注入せず(2/3食べられたので)、お腹が空いていたこと。

ご飯前にたっぷり昼寝をして元気だったこと。

この条件が揃えば比較的量も食べられるようです。

あまりきれいなものじゃないけど、うれしいので載せちゃいます。

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よく食べました!

パチパチ👏

 

受傷前はご飯をモリモリ食べる子だったので、嚥下が上手にできるか心配して、飲み込めることがわかっても、その後量が全然増えず常にやきもきしてきました。

ご飯は生活の基本です。

食べられるかどうかでその後のQOLがぐっと変わるので、一番焦りを感じていました。

うれしくて泣けてきます。

チューブ抜けるまであと一歩。

受傷から109日: おばあちゃんが来てくれました!

土日は家に帰る親子が多いですが、まだ息子を迎えるための準備が整っていない我が家は帰宅の予定がないので、土曜日や祝日もリハビリは入れてもらっています。(日曜日は基本的にありません)

でも、夫が来てくれるので、息子もわたしも週末を心待ちにしています。

さらに、この3連休は夫の母が訪ねて来てくれて、とても楽しい休日になりました。

 

お母さんは受傷直後も、飛行機で8時間かけて息子に会いに来てくれて、夫のお姉さんと一緒に病院に到着したまさにその日が、息子の脳死が撤回された日でした。

その時に持ってきてくださったのが、この千羽鶴。

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夫の家族、親戚、皆で一羽一羽折ってくれたそうです。

孫の命が危ないと聞かされて、何も手に付かなかった時から少しずつ折り始めたんだそうです。

この千羽鶴、ふたつの束が重なっているのですが、初めて手渡された時はひとつだけでした。

何とか間に合った分だけをまとめて、駆けつけてくれたのです。

お母さんたちは日本に帰ったあとも折り続けて、今ここには千羽以上の鶴が連なっています。

 

 

一羽一羽、誰かの命を思って折る姿を想像して、なんて尊い行為なんだろうと思います。

祈るって、きっとこういうことなんでしょうね。

 

 

この千羽鶴は、息子の目が覚めた後も、ICUから一般病棟へ、そして飛行機の座席にも持ち込んで、さらに新宿の病院から今の病院まで、ずっと息子の一番近くで見守ってくれています。

きっと日本からたくさんの思いを乗せてやってきて、悪い気を吹き飛ばしてくれたのだと思っています。

心から感謝しています。

私たち家族の宝物です。

 

今回、お母さんはリハビリも見学して、息子の回復ぶりをとても喜んでくれました。

意識がない時の息子も知っているだけに、元気な姿を見せられて、本当によかった。

なんと息子専用のメリーまで買っていただきました。

とにかく今一番メリーが好きで反応もいいので、とてもうれしいです。

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さっそく新しいメリーに夢中になる息子。

動いている人形に手を伸ばして、飽きずに遊んでいます。

相変わらず手がよく動く!

 

そして、おばあちゃんに良いところを見せたかったのか、この週末はご飯をよく食べました。

2/3以上食べたら、栄養の注入はなしで、水分補給に白湯だけ注入することになっていましたが、1日3食のうち2食は栄養注入なしで頑張れました。

チューブを抜く日も、いよいよ現実的になってきたかな?

あとは水分を口から取れるようになって、さらにお薬も飲めなければチューブは外せません。

まだまだ、克服しなければいけないことがたくさんあります。

 

楽しい楽しい週末はあっという間でした。

天気も良くて、皆で外出してお買い物もして、リフレッシュしました。

また明日から試行錯誤の日々です。

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