受傷から192日: 新たな親子入院に向けての診察

東京から越した日に、大荷物を携えてボバース記念病院と大手前整肢園に診察に行ってきました。

母子入院の可能性を探るためです。

リハビリ手法で有名なものにボバース法とボイタ法がありますが、ボバース記念病院(旧森ノ宮病院)はボバース法の、大手前整肢園はボイタ法の、それぞれ総本山的な病院です。

 

ボバース法とは…イギリスの医師である故カレル・ボバース博士と理学療法士のベルタ・ボバース夫人により開発された治療です。脳や脊髄といった中枢神経系の可塑性を活用し、中枢神経疾患をもつ方々の機能改善をめざす治療です。(参考:日本ボバース研究会)

ボイタ法とは…ボイタ教授によって発見された『反射性移動運動』を利用した運動機能障害に対する治療法です。子どもに特定の姿勢をとらせ、特定の部分(誘発帯)に適切な刺激を与えると、全身に運動反応(筋収縮)が繰り返し引き出されます。(参考:日本ボイタ協会)    →パッと見は、子どもを裸にしてポーズをとらせ、ツボ押しをしているような感じでした。

 

ちなみに入院していたカナリハはどちらでもありません。

PT、OTさん、それぞれの手法に任されている様子でした。

また、以前はボイタ法をされる方がいらっしゃったようですが、わたしたちが入院中はいませんでした。

 

結果ですが、ボバースは入院見送り、大手前は入院いつでもOK!の返事をいただいて帰ってきました。

 

最近ボイタはめっきり人気がないので、比較的すぐに入れるようですが、実際に入院したママさんの評判はいいようだし、言われているような刺激が強いような印象も特になく。

何より母親自身が習って施術できるというのが、テンプラーナと同じでとてもいいなと思います。

わたしは直接はお話ができなかったのですが、まだ歩けない子への効果は抜群で、あらゆるリハビリ入院の中で大手前でのリハビリが最も効果があったという話も聞きました。

ただ、退院後もわたしだけで施術を続けることが果たして可能か、生活スタイルを考えると難しいのかなとも。

悩みますね。

 

ボバースの先生からは、息子の動きを一通り見て、今はリハビリではなく、認知の回復・発達を刺激することを自宅で頑張った方がいい、と言われました。

急性期のリハビリはとりあえず終わっているし、あくまで遅れている認知の部分に目を向けた方がいいと。

確かにその通りで、わたしとしては随分成長したなと思っていても、第三者から見ると、息子は何に対しても興味がなく、こちらの働きかけにほとんど反応がないように見えるのだと思います。

先生は同じような子をたくさん見てきて、やはり客観的に見たときの息子の状態を、正確に伝えてくれていたのでしょう。

「お母さん、今はリハビリとかそういう段階ではなく、ちょっと落ち着いて、療育環境を整えて、自宅でじっくり遊んであげたり絵本を読んであげたり、認知を刺激することをしてあげた方がいいと思いますよ」

完全にわたしの受け取り方の問題ですが、息子はリハビリ以前の問題だと言われているようでした。

体と心は繋がっているのだから、相乗効果で発達していくはずで、ここではそういうリハビリをやっていないのかなと、ひねくれた気持ちになってしまい…

帰りの電車では相当落ち込みましたが、また少し時間をおいてから様子を見ましょうという話だったので、それまでにきっとだいぶ変わっているはずだし、変化がなかったとしても、息子はとても頑張っているし、別に気にしなくていーやと、気持ちを立て直しました。

ちなみに、予約の際の看護師さんのお話では、森ノ宮から小児部門をボバース記念病院に移管したことで、まだかなりバタバタしている関係で入院人数も以前より制限していると聞きました。

入院が必要な子を優先させたいということだったので、その兼ね合いもあったのかなと思います。

 

また、音が好きな息子にはリトミックや音楽療法がいいのではないかと以前から思っていたので、いい機会なので試してみるつもりです。

帰国前の病院では、ICUを出たらすぐに音楽療法士さんが毎日来てくれるようになって、まだ意識がはっきりしない息子ができるだけストレスなく過ごせるようにと歌を歌ってくれたり、色々な楽器を弾いて試してくれたりして、とてもうれしかったのです。

そんなことを思っていたら、義理の姉が昔ピアノを習っていた先生が、今は障がいのある方を対象にお仕事をされていると聞き、やっぱり求めているときは自然に与えられるものだなぁと不思議な気持ちになりました。

お話を聞きに行ってみようと思います。

受傷から187日: 引っ越します

海外に居を移す前から住んできて、10年近くになる東京から引っ越すことになりました。

バタバタして、周りの友人たちにも全然お知らせできていないほど短期間に決まった話です。

 

夫と出会ったのも東京ですし、友達もほとんど東京にいて、お互いの仕事も東京が一番やりやすいのですが、家族にとってベストは何か2人で色々と考えました。

今後息子には兄弟がいた方がいいだろうし、夫もサラリーマンとして時間に縛られるのではなく自分でコントロールするために開業したいそうだし、わたしもどこかで仕事を再開することになります。

そうなるとより人手がある方がいいだろうという話になり、夫の実家がある関西に引っ越すことにしたのです。

義理の両親に頼ることができる環境は本当にありがたいです。(わたしの実家は離島なので、充実した療育やリハビリ環境を整えることは難しく、選択肢にありませんでした)

関西は子どもの療育環境に良さそうだというのも、大きな決め手になりました。

 

おそらく夫としては悔しい部分もあると思いますが、こうなってみて家族との時間を何より大切にしたいという思いが強くなったようです。

また、新しくやりたいこともたくさんあるようですし、頑張って以前よりももっと楽しい充実した人生にすれば結果オーライなのでは、と思います。

どこを拠点にするかだけの話です。

 

わたしは常に移動する人生が理想だったので、また新しい土地で一からはじめるのが、とても楽しみです。

どんな友だちができるか、どんな仕事ができるか、今からワクワクしています。

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受傷から186日: クリスマスの贈り物

テンプラーナ最終日。

今日も盛り沢山な内容でした。

疲れたー!

 

でもね、とっても嬉しいことがあったんです。

昨日、足の施術を教えていただいた時、ある部分を触った途端に、息子が口角を驚くほど上げて笑ったんです。

今回もやっぱり左の口角だけでした。

でも今回の目撃者はわたしだけでなく、夫もおばあちゃんもいたので間違いない!

奇跡の笑顔から久々でしたが、やっぱり笑えるんだととても嬉しくなりました。

何がツボなんだろう。

くすぐったかったのかな。

うれしくて、うれしくて、これだけでテンプラーナやって良かったと思えるほどです。

 

息子からの思いがけないクリスマスプレゼントでした。

これからもたくさん笑顔を見せてくれるように、頑張りたいと思います。

そして、毎日の施術がんばります♪

受傷から184日: テンプラーナ早期介入療法始めました

リハビリ入院中に懸念していたことの一つに、退院後の息子へのケアが手薄になることがありました。

毎日PT、OTを行える環境はとても恵まれていて、退院後は地元で外来のリハビリや訪問リハビリを利用したとしても週に1~3回程度確保できればいいほどで、なかなか継続した訓練を続けることは現実的に難しい。

行政や病院に問い合わせたり、民間のサービスを検討したりもしましたが、やはり家の中で家族で対応できるのが一番です。

そんな条件で探したところ、リハビリではないけれど、毎日のホームケアで状態の改善が期待できて、リハビリのアシストにもなりそうなセラピーを見つけました。

 

テンプラーナ早期介入療法といって、見た目は足のリフレクソロジーやフェイシャルエステのような感じで、毎日一回ずつ顔、手、足に行います。

最初にオマーンで行われたプロジェクトを知り、調べるうちにデンマークでは脳性まひなどの脳障害を抱える場合に保険診療で受けられるセラピーだと知って、これはぜひ習ってみたいと思ったのです。

息子とどう接したらいいのか毎日手探り状態のわたしには、技術を身につけて自らの手で毎日息子に何かしてあげられるというだけで、とても気持ちが楽になりました。

 

一つ問題があるとすれば料金が高めなこと。(テンプラーナはどこの国でも一定料金が定められているそうです)

本当に子どもに合っているのかわからない状態で支払うには、なかなか大きい金額です。

わたしも始めるまでに何度も何度も疑問点を質問して、かなり慎重になりました。

 

特徴は…

・ホームケアでできること

・家族何人で習っても一定料金であること(1人ではなく家族で習うことで、忙しさや体調によってケアできない日をなくすためで、とても理にかなっていますよね)

・ブラッシュアップのレッスンが設けられていて、毎回回復や発達具合によってプログラムの差し替えや追加があること

 

事前のプレコンサル(体の状態を実際に触って確認したり、聞き取りをしたりすること)を時間をかけてじっくりと行い、息子の状態に合わせたオーダーメイドのメニューを作っていただけますし、とても充実したレッスン内容なので、わたしは決して高くはないと感じています。

これから試してみたいと思う方はどんな施術をするのか、親が受けてみたりもできるそうなので、生活スタイルに合っているかなどよくよく検討してみたらいいと思います。

 

まずは、本日からの3日間の集中レッスンです。

わたしたち夫婦だけでなく、義理の母が予定を縫って、関西からはるばる遠征して来てくれました。

本当にありがたいです。

 

1日目終わってみて…施術の内容を具体的にみっちりと教えていただくので、かなり疲れました。

覚えることがたくさんあり、脳みそ使ったー!という感じです。

理論は教わりません、とにかく実践あるのみ。

セラピストの方は何年もかけて勉強するようですし、3日間じゃ到底学びきれないほどの膨大な内容があるのだと思います。

子どもに施術する前に大人同士で施術を試すので、体にどう響くのかどんなセラピーかが、実地でよく理解できます。

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久々の疲労感ですが、3日間頑張ります。

息子に毎日ケアしてあげられるのが、とても楽しみです。