受傷から97日: 入院2週目の心配

親子入院 2週目。

毎日、リハビリに励んでいます。

8EB704CA-D2B5-403B-84AD-1761788D573F.jpeg

息子の様子を注意深く見ながら、リハビリを進めていただいていて、とても楽しそうに過ごしています。

ただ、まだ生活のリズムが掴めずに、あんなに調子良く食べられていた朝昼の口からのご飯は、眠気でほとんど食べられなくなってしまいました。

さらにNGチューブ(胃管)から入れている栄養は、緊張したり、泣いたりするとすぐに吐いてしまう…

胃酸が食道にも良くないと言うし、心配。

脳がすぐに疲れてしまうのか、昼寝も細切れでなかなかペースを掴むのが難しいです。

 

さらに、ここしばらくの懸念事項だった歯ぎしりが激しさを増している!

初めての歯ぎしりは前の病院のPT(理学療法)で初めて立った時で、それ以来少しずつ増えていたんですが、この数日は一日中歯ぎしりの音が。

息子は上下4本ずつ計8本の歯が生えていますが、その歯を擦り合わせて、グググっと歯ぎしりします。

赤ちゃんでも成長過程で歯ぎしりをすることはあるようですが、それとは何か違う気がする…

機嫌が悪い時や、緊張時、さらに眠い時に歯ぎしりが増えるので、過度なストレスによってこうなっているんじゃないかと、とても心配です。

それに歯ぎしりの音ってかなり不快。

よく見ると、左の前歯の前面が削れているような気がするし(受傷後なぜか反対咬合になり、下の歯で上の表面が削れているようです)、これ以上酷くなるようなら歯科を受診しようと思います。

歯ぎしり軽減のために歯固めやタオルなどを試しましたが、うまくいきません。

何かいい方法ないかな。

先生に相談したら、筋緊張を和らげる薬のタイミングを調整することになりました。

緊張が上がると、顎まわりにぐっと噛み締めが出て、歯ぎしりにつながることがあるそうです。

 

さらにさらに、先生から「なんか太ってきてない?」という指摘が。

そうなんです!!

ここ最近、今までにないほどチャビーな息子。

受傷前はよく動く運動量のとても多い子で、大食い&ミルクもよく飲みましたが運動で消費されて、筋肉質の引き締まった体をしていました。

プクプクの赤ちゃん期がほんの一瞬だったので、心配して定期検診で質問したほど。

「それだけよく動けば、当然そうなります」と。

それが、最近は顔が丸くて二重あご!腕がボンレスハム!お腹ぽっこり!になっていたのです。

以前に比べたら全く動けなくなりましたし、栄養は十分に入っているので、当然と言えば当然のこと。

しかし、あまりの急激な太り方に、栄養を減らすことになりました。

朝昼晩に加えて夜10時にも入れていたのが、夜10時の分を丸々なくします。

一気に3/4になるので、水分量が気になるところ。

早急に口から水を飲むことに慣れなければいけません。

以前のように、ムキムキマンとはいかなくても、少しは引き締まりますように!

B74CC916-9AA3-4E08-B782-EEC090A0F2C2.jpeg

受傷から95日: 初外出でアニマルセラピー

この3連休は土曜日にPT(理学療法)が一回入っただけで、後はお休み。

息子も転院したてで疲れていそうだったので、家族でのんびり過ごしました。

が、さすがに病院の中で何もしないのもつまらなくなってきたので、連休最終日の今日、怪我をしてから初めての外出してみました!

今までの移動は救急車やタクシーだけですし、病院の敷地内しかいなかったので、体力的なこととか、刺激が強すぎるんじゃないかとか心配しましたが、体調も良さそうだったので思い切って行ってみようと。

目的地は病院からバスと電車を乗り継いで1時間ほどのこちら。

人と犬との憩いの場所

都内からだと、新宿から小田急で50分ほどで到着します。

躾けられたセラピー犬が常駐していて、気軽に触れ合える施設です。

 

動物介在療法って知っていますか?

Animal assisted therapyといって、伴侶動物の力を借りて人の精神的あるいは肉体的な健康状態を向上させるために実施される補完医療の一種、だそうです。(参考: 動物介在教育・療法学会)

欧米では論文研究も進んでいる分野で、治療行為として認められている国もあり、身体的、社会的、情趣的、そして認知能力の改善が期待できるとのこと。

英語の論文にざっと目を通してみましたが、想像以上に奥深い分野で、有効な結果が出ていることに驚きました。

日本でも多くの医療従事者にその効果が注目されていますが、世間一般的には”病は気から”的なイメージから抜け出ていないような気がします。

日本ではアニマルセラピーという言い方をされていて、最近はわんちゃんたちがハンドラーの方と病院や介護施設に出向く活動をされている団体が多いとか。

 

以前、動物番組の制作を担当していたこともあるので、アニマルセラピーのことは知っていましたが、わたしが今回思い出したのは、息子がまだ意識が戻っていない頃に見つけたこの記事がきっかけでした。

https://grapee.jp/44424

※事故で脳損傷を負った少年とセラピー犬の話

試してみようと思ったのも、息子が受傷前はわんちゃんが大好きで、夫の実家のトイプードルを嫌がられるほど追いかけ回していたし、犬の鳴き声も怖がることなくケラケラと笑っていたからです。

今リハビリで使っているおもちゃの中には、鍵盤を叩くと動物の鳴き声がするものがあって、これは息子もお気に入り。

音を鳴らしたくて、手を伸ばそうと頑張るので、訓練にとても役立っています。

 

何か回復のためのいいきっかけになるんじゃないかと期待して、日本でも何かないか探して、実は別の団体に相談にも行ったのですが。

施設や個人への訪問が一般的で、病院に呼ぶのは時間と手間がかかるし、家に帰れるのは3ヶ月先だし、という訳で、もう少し気軽にセラピー犬に会える場所はないか探して見つけたのがここでした。

偶然にも病院からそう遠くない場所だったのもラッキー!

 

B2684F78-C354-4069-BEE5-ED3F008713F4

息子の反応はというと…

最初はびっくりしていたけれど怖がる様子もなく、触らせてあげるとその手触りを楽しんでいるようでした。

毛足の長い、すべすべで触り心地のいいわんちゃんが好きなようです。

そして発見だったのは、息子はむしろ触られても大人しく気遣いのできるセラピー犬よりも、小型犬のキャンキャン騒がしい子の方が反応がよかったこと!

ペキニーズのわんちゃんで、キャリアチェンジ犬(何かしらの要因でセラピー犬として向いていなかった場合、家庭犬として生きる道を与えられた犬)として譲渡候補に上がっている子だったんですが、躾はしっかりされていたものの、興奮しやすく、息子に飛びついて足や顔をペロペロ。

びっくりしていましたが、わかりやすく動いてくれたのが良かったのか、興味津々でわんちゃんの動向を観察していました。

近くに寄ってくると触りたいのか、手がムズムズ。

わんちゃんに触らせてもらうと、その新しい感覚にフリーズ笑。

全身でわんちゃんの存在を感じようと集中していたので、いい刺激になったようです。

25576DB9-5013-4824-BB95-13D99C6374DA.jpeg

 

病院に帰ると余程疲れたのか、秒殺で夢の中へ。

電車に乗るのも受傷後初めてでしたし、わたしたち親もかなり緊張しました。

疲れた〜!

でも、セラピー犬はどの子もかわいくていい子で、私たちも癒してもらったような気がします。

近い将来、息子の相棒になってくれるようなわんちゃんを我が家に迎え入れられるように、頑張ります。

まずは、環境づくりから。

広い家に引っ越さなくちゃ。

6F011B81-8DEC-4196-8C11-62998CE454F6

受傷から93日: お気に入りのおもちゃ

息子にはお気に入りのおもちゃがたくさんあります。

怪我をする前は、あまりたくさん買え与えることはせずに、興味を持つものを適切な量でと考えていましたが、こうなってしまったからには全てがリハビリにつながる!と、どんどん増加傾向にあります。

病室にも持ち込みすぎてすぐ散らかるので、整理しないといけないんですが。

そんな中から、いつも一緒にいる特にお気に入りの2つをご紹介。

 

06ACCBB2-0E79-4305-99E0-73E8DA0B352C.jpeg

青いオーボール

これ、友人から出産祝いでいただいたんですが、どこのプレイルームにも置いてある定番のおもちゃですよね。

色々なバージョンがありますが、息子はカシャカシャと音がして、大好きな青色、しかもこの小さめの大きさがいいみたいです。

前もこれでよく遊んでいましたが、特に受傷後に大活躍。

何せ、まだ体がほとんど動かなかった頃、初めて興味を示して、初めて手を伸ばした記念すべきおもちゃなんです。

焦点も合っていなくて、見えているのかもわからない中、PT(理学療法)のリハビリ中に横向き寝転んでいる顔の前に置いてみたら、手がふるふる動き出し…明らかに触りたがってる!

触れなくて、イライラしてる!

モノに興味を持ったのもそれが初めてで、欲求の感情が見えたのもそれが初めてで、本当にうれしかったです。

この形状のおかげか指がひっかかりやすく、持ちやすいようで、最初は腕を伸ばす時に介助ありで、最近では自分で手を伸ばし、指を広げて掴む、というところまでできるようになりました。

今朝はさらに両手持ちして、なめなめしてました。

感動!

これだけはずっと飽きずに、手を伸ばします。

数あるおもちゃの中で不動のエースです。

 

2867def2-833c-4a6c-a6a2-aa63150b7330.jpeg

グランパパのビーズ

こちら、写真への写り込み率がかなり高めの”相棒”。

前の病院の保育士さんにおすすめされたもので、息子の状態を見て、入院した次の日に持ってきてくれました。

「握りやすくて、赤ちゃんはみんなこれが好き」だというので試しに握らせたところ、一発で気に入り、大のお気に入りに。

全く離そうとしないので、保育士さんに借りていたビーズは返して、新たに購入しました。

 

受傷後、全身の緊張で手のひらに爪の跡がついてしまうほど握り込みが強く、帰国直後は左手は少し良くなっていたものの、右手はグーにしたまま手のひらを広げることもできなかった息子。

その形のまま固まってしまうのはよくないので、ずっとぬいぐるみやタオルなどを握らせていたんですが、握りにくいようで、すぐにずれて外れてしまうんです。

でも、これだとぼこぼこビーズが小さい指と手のひらにピッタリはまり、握り心地がいいようです。

特に握り込みが強い右手に握らせておくと、体勢を変えても朝までそのままになっています。

さらに、色がはっきりしていて認識しやすいので、まだ目が見えにくい息子にピッタリです。(新生児の赤ちゃんにも!)

そして最近は、これを手の近くに持っていって触らせると、なんと自分で緊張を解いて自然に指を開くようにまでなってきました。

すごい成長!

さらに、指が開けるようになってきたことで、ポイっとこのビーズを手放す頻度も増えてきました。

そろそろ卒業かな?

 

前に書いたように、手からの情報を処理する部分は、脳の中で大きな範囲を占めているので、そこに刺激を入れるのはとても大事です。

息子にはこの木製のビーズの他に、プラスチックや布製のラトル、色々な毛質のお人形、シャカシャカの布絵本など、様々な素材を感じさせるようにしています。

 

この2つは、普通の赤ちゃんでも大活躍間違いなしなので、出産祝いにもおすすめです。

受傷から92日: リハビリ開始

今日で受傷からちょうど3ヶ月です。

息子が怪我をしてここまで色々なことがあったので、まだ3ヶ月なのかという気がします。

でも、もう3ヶ月も経ってしまったんですね。

以前の生活が幻のようです。

回復のピークは受傷後6ヶ月と聞いているので、もうしばらくは気合を入れて突っ走らなくては、と思っています。

感傷に浸る時間はまだありません。

 

ということで、今日から早速リハビリが始まりました。

夫も昨日から近くのホテルに泊まって、朝から一緒に息子のそばでリハビリに付き合ってくれました。

今まで通りのPT(理学療法)とOT(作業療法)、ST(言語療法)に加えて、心理という時間があるそうです。

今日はPTとOTだけで、まだ息子の状態を様子見というところでしたが、新しい場所、新しい先生ということで、かなり緊張していたよう。

少し触るとピーン、姿勢を変えてもピーン。

前の病院でもそうだったな。

いや、もっともっとひどい状態でした。

触るだけでギャン泣きでしたから。

でも、最後にはリハビリの先生も、リハビリで体を動かすのも大好きになって、1日で一番機嫌のいい時間になっていたので、今回も早く慣れてくれればいいなと思います。

 

PTの先生はさすが少し触っただけで、息子の体の状態を的確に把握していました。

細かいことは色々ありますが、特に首と背中、脇腹、太ももの前の部分の縮みが気になる、と。

確かにその部分、前の病院でも指摘されて、マッサージやストレッチを頑張っていたところ。

一度正常な発達から外れると、体に無理が出てきて、さらに動かなくなるという悪循環にはまるようです。

それをなんとか食い止めるのがリハビリです。

関節や筋肉が固まってしまわないように、可動域を最大限確保することがまずは一番大事。

息子の場合、首と背中や脇腹の縮みは、腹筋がうまく使えないから。

そして、太ももの前は立って歩くと自然に伸びる部分だけど、それができなくなってしまったから、段々と縮んできている、とのこと。

胸の下にバスタオルを丸めたものを入れてうつ伏せの状態にし、肘で体を支えるようにすると、首、背中、太ももが自然に伸びるし、その状態で腰を左右に振れば、脇腹もストレッチできるそうです。

明日から連休なので、自主練に励みます。

 

そして、息子はここでも相変わらずのメリー好き。

夫がリハビリの部屋に山ほどあるおもちゃの中からメリーを発見して、目の前で回してみたところ、途端にものすごい集中。

音楽に聞き入り、回る人形を頑張って追いかけて見ていました。

他のおもちゃとは反応が全然違います。

自宅に戻るときは、絶対買ってあげよう。

 

↑ 写真: 今日、胃管の交換で一時的に外していたんですが、久しぶりにチューブの付いていない顔を見ました。早く取れるといいな。

受傷から91日: リハビリ病院に転院しました

転院に向けてバタバタしていたら、あっと言う間に時間がすぎてしまいました。

本日、無事に転院してきました。

せっかく早く受け入れてもらうことができたので、何事もなく無事にいきますように…と思っていたのに、なんと2日前から38℃の熱が。

念のため、レントゲンも血液検査もしましたが異常はなく、鼻ズビズビで完全にウィルス性の風邪です。

なんとか今朝までに熱を下げて、転院OKが出て、タクシーで移動してきたところです。

 

今日まで国立国際医療研究センターという病院で、8/6から約1ヶ月半お世話になっていました。

帰国直後は疲れからか全身緊張しっぱなしでリハビリどころではなかったし、その後寝入りに無呼吸になってしまう症状が続いて、心配が尽きませんでしたが、それから考えるとかなり落ち着いてくれたと思います。

毎日丁寧にリハビリしていただいたり、親身になって息子をかわいがってくれた看護師さんたちのおかげです。

他の病院からは海外からの医療搬送に難色を示される中、なんとか受け入れていただいた病院でしたが、先生たちにも本当に良くしていただいて、感謝の気持ちでいっぱいです。

アットホームないい病院でした。

 

転院してきたここは、急性期の病院と違って看護師さんも少なく、基本全て母親が子どもの世話をします。

多少は預かってくれたりもするようですが、以前のように”お母さんはできるだけ休んでね”という雰囲気は全くありません。笑

リハビリを二人三脚で頑張る病院です。

改めて、息子は急性期を乗り越えて、これからは家で生活をするための訓練に励む段階なんだと実感がわいています。

細かい目標は改めてたてますが、

・口からご飯をしっかり食べられるようになって胃管を抜くこと

・1人でお座り、もしくはイスに座れるようになること

これはできるようになればいいなと思っています。

 

あ、あと退院目標が2ヶ月から3ヶ月に延びました!

何故かはよくわかりませんが、長くいられるのは嬉しいです。