HBOTについての考察① HBOTで得られる効果とは?

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◼️ニューオーリンズで治療を受ける価値はある?→HBOTについての考察②

◼️HBOTで実際に見えた効果について→ HBOTを終えての変化

 

そもそもHBOTは脳障害にどういう効果があって、どのような脳障害に適応するのかというのがDr.Harchの著作にも書かれているのですが、簡単にまとめてみます。

漢字が多くて読みにくいかも💦

 

まず、脳の中で起こっていること…

  • 脳損傷が起こると、原因に関係なく脳血流が変化し、ほぼ確実に減少する
  • 血流が減少すると、損傷の影響を受けた血管で供給される細胞に送られる酸素が減少する
  • 供給される酸素がある一定レベルを下回ると、神経細胞は生きているが、代謝が鈍くなり、生体電気刺激を受けられなくなる
  • 生体電気信号を伝達することができない細胞は、まるで死んでいるかのように振る舞う

このように代謝が鈍く、電気的に機能していない神経細胞は、アイドリングニューロンと呼ばれ、機能が停止した状態

 

▶︎HBOTによる効果

血中の酸素濃度を上げることによって、脳への血流量が増える。さらに酸素によるアイドリングニューロンの代謝を高める働きで、神経機能の改善を促す。

※実際に酸素が果たす役割については、はっきりと実証されていないが、

  • アイドリングニューロンの代謝を高める
  • 代謝老廃物の除去
  • 損傷した組織の除去
  • 新しい結合組織を形成
  • 新しい血管の形成

など、これらの働きを刺激すると考えられていて、総合的に脳機能の改善につながる。

また、息子のような重度のTBIや脳卒中のように脳に大きな傷があると、かなりの量の脳組織が死に、死んだ脳細胞を回復させることは不可能だが、同時にアイドリングニューロンも大量に存在していると考えられ、HBOTによって脳機能の改善が期待できる。

 

HBOTのリスクについて

耳抜きができない場合、気圧の変化によって中耳炎や中耳腔に水分貯留を起こすことがある。(鼓膜にチューブを挿入する措置が取られる)

脳機能の改善により、気分の変動や感情的に不安定になることがある。

子どもの場合は、イライラすることが増えたり、理由なく激しく泣くことがある。

※息子のケースで一番感じたデメリットは疲れです。とにかく毎日疲れていて、遊びに出かけるのも連日は避ける必要がありました。一緒にチャンバーに入っていたわたしが感じていた程なので、やはり子どもへの負担は大きいかも。

※息子は充血があったくらいでしたが、他のお子さんを見るとマイナートラブルはちょこちょこあるようです。

0889FF30-1655-47E0-B8C4-C72C44BEF77D↑写真だとわかりにくいですが、かなり真っ赤に充血。良くなったり悪くなったりを繰り返していました

 

HBOTはどのような脳障害に適応するか?

  • 外傷性脳損傷
  • 自閉症
  • 脳性麻痺
  • 低酸素脳症
  • 偏頭痛
  • 脳梗塞
  • 認知障害
  • 多発性硬化症
  • スポーツ外傷

 

実際に、出産時の事故による脳性麻痺や低酸素脳症、自閉症の子は一緒に治療を受けていましたが、特に回復が目覚しかったのが低酸素脳症の子ども達でした。

プールでの事故が2人、別の事故が1人、低酸素脳症の子どもたち(いずれも1〜3歳)を間近で見ていましたが、毎日驚くほどの回復を見せて、最初はほとんど体は動かず視線も動かず感情も見せなかった子が、ママの呼びかけにうれしそうに反応してコミュニケーションを取っていたり、テレビを見て声を上げて笑ったり、おもちゃで遊べるようにもなり、認知面も体の動きもかなり改善されていて、本当に驚きました。

その子たちはほとんど事故後1〜3ヶ月でHBOTにたどり着いていて、私たちもなぜすぐに動かなかったのか後悔しました。(日本の病院にHBOTが受けられるよう掛け合っていたのです…)

もしかしたら、事故後間もないことでただ回復のスピードが早く見えるだけなのかもしれませんが、あっという間に息子の状態を追い抜いていったのを見て、もっと早く来てあげればよかったと少し落ち込みました。

これほどまでに酸素が重要だということに思い至らず、急性期中は人工呼吸器からの早期の離脱を希望していましたし、呼吸障害に陥った時も自発呼吸を促すため呼吸器の装着はしたくないと突っぱねていました。

ただでさえ深刻な状態なのだからもっと甘やかしてあげればよかった。

回復を早く早くと焦るあまり、気づかずに脳にダメージを与える方向に舵を切っていた気がします。

実際には呼吸器を装着せずに様子を見たことで呼吸障害は薬が原因ではないかと気づけたのですが、息子は苦しくてほとんど睡眠も取れないほど一日中泣いていましたし、1週間以上血中酸素が低い状態が続いていました。

 

また、実際にはHBOTに懐疑的な先生たちもかなり多いですし、これが絶対ではないです。

 

私たちもその時その時で選択してきたことが最善だったと思いますが、参考にしていただけたらうれしいです。

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