東京から越した日に、大荷物を携えてボバース記念病院と大手前整肢園に診察に行ってきました。
母子入院の可能性を探るためです。
リハビリ手法で有名なものにボバース法とボイタ法がありますが、ボバース記念病院(旧森ノ宮病院)はボバース法の、大手前整肢園はボイタ法の、それぞれ総本山的な病院です。
ボバース法とは…イギリスの医師である故カレル・ボバース博士と理学療法士のベルタ・ボバース夫人により開発された治療です。脳や脊髄といった中枢神経系の可塑性を活用し、中枢神経疾患をもつ方々の機能改善をめざす治療です。(参考:日本ボバース研究会)
ボイタ法とは…ボイタ教授によって発見された『反射性移動運動』を利用した運動機能障害に対する治療法です。子どもに特定の姿勢をとらせ、特定の部分(誘発帯)に適切な刺激を与えると、全身に運動反応(筋収縮)が繰り返し引き出されます。(参考:日本ボイタ協会) →パッと見は、子どもを裸にしてポーズをとらせ、ツボ押しをしているような感じでした。
ちなみに入院していたカナリハはどちらでもありません。
PT、OTさん、それぞれの手法に任されている様子でした。
また、以前はボイタ法をされる方がいらっしゃったようですが、わたしたちが入院中はいませんでした。
結果ですが、ボバースは入院見送り、大手前は入院いつでもOK!の返事をいただいて帰ってきました。
最近ボイタはめっきり人気がないので、比較的すぐに入れるようですが、実際に入院したママさんの評判はいいようだし、言われているような刺激が強いような印象も特になく。
何より母親自身が習って施術できるというのが、テンプラーナと同じでとてもいいなと思います。
わたしは直接はお話ができなかったのですが、まだ歩けない子への効果は抜群で、あらゆるリハビリ入院の中で大手前でのリハビリが最も効果があったという話も聞きました。
ただ、退院後もわたしだけで施術を続けることが果たして可能か、生活スタイルを考えると難しいのかなとも。
悩みますね。
ボバースの先生からは、息子の動きを一通り見て、今はリハビリではなく、認知の回復・発達を刺激することを自宅で頑張った方がいい、と言われました。
急性期のリハビリはとりあえず終わっているし、あくまで遅れている認知の部分に目を向けた方がいいと。
確かにその通りで、わたしとしては随分成長したなと思っていても、第三者から見ると、息子は何に対しても興味がなく、こちらの働きかけにほとんど反応がないように見えるのだと思います。
先生は同じような子をたくさん見てきて、やはり客観的に見たときの息子の状態を、正確に伝えてくれていたのでしょう。
「お母さん、今はリハビリとかそういう段階ではなく、ちょっと落ち着いて、療育環境を整えて、自宅でじっくり遊んであげたり絵本を読んであげたり、認知を刺激することをしてあげた方がいいと思いますよ」
完全にわたしの受け取り方の問題ですが、息子はリハビリ以前の問題だと言われているようでした。
体と心は繋がっているのだから、相乗効果で発達していくはずで、ここではそういうリハビリをやっていないのかなと、ひねくれた気持ちになってしまい…
帰りの電車では相当落ち込みましたが、また少し時間をおいてから様子を見ましょうという話だったので、それまでにきっとだいぶ変わっているはずだし、変化がなかったとしても、息子はとても頑張っているし、別に気にしなくていーやと、気持ちを立て直しました。
ちなみに、予約の際の看護師さんのお話では、森ノ宮から小児部門をボバース記念病院に移管したことで、まだかなりバタバタしている関係で入院人数も以前より制限していると聞きました。
入院が必要な子を優先させたいということだったので、その兼ね合いもあったのかなと思います。
また、音が好きな息子にはリトミックや音楽療法がいいのではないかと以前から思っていたので、いい機会なので試してみるつもりです。
帰国前の病院では、ICUを出たらすぐに音楽療法士さんが毎日来てくれるようになって、まだ意識がはっきりしない息子ができるだけストレスなく過ごせるようにと歌を歌ってくれたり、色々な楽器を弾いて試してくれたりして、とてもうれしかったのです。
そんなことを思っていたら、義理の姉が昔ピアノを習っていた先生が、今は障がいのある方を対象にお仕事をされていると聞き、やっぱり求めているときは自然に与えられるものだなぁと不思議な気持ちになりました。
お話を聞きに行ってみようと思います。