受傷から72日: ボバラップふたたび

ボバラップって知っていますか?

抱っこ紐の一種なんですが、5メートルある長い1枚の布を体に巻きつけ、赤ちゃんを包み込むようにして使います。

まるで洋服の中に赤ちゃんを入れているような見た目で、最近少しずつ浸透してきているようなので、街で見かけることもあるかもしれません。

伸縮性のある布が赤ちゃんをピタッと包むので、赤ちゃんにも安心感があり、お母さんも赤ちゃんと密着することで重さを感じにくく、とても楽に装着できます。

わたしは息子がハイハイを始めるまで、このボバラップを愛用していました。

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(ハイハイを始めたあとの息子はとにかく動きが激しく、ボバラップの伸縮性が仇となって、すぐに巻きが緩んでしまい使えなくなってしまいました…)

装着は慣れたら30秒でできるし、体重を面で支えるので、肩や腰が非常に楽で、いくらでも抱っこしていられます。

布を巻きつけるので夏は暑いですが、わたしは夏用に開発されたバンブー素材の生地のボバラップを使っていたので、我慢できる程度でした。

それより体の楽さの方が、圧倒的に優っていました。

そして、ボバラップの中では息子はとにかくよく寝てくれましたし、グズったらすぐにボバに入れて、という感じで、本当にすごく助けられました。

買ってよかった育児グッズNo.1です。

 

そんな大好きなボバラップですが、先週末に海外からの引越し荷物を荷ほどきしていたら、出てきたんです。

帰国前はまだまだ脳の状態が心配でしたし、息子を簡単に抱っこできるような感じではありませんでした。

少しずつ横抱きから始めて、縦抱きだと機嫌が良くなることもわかり、今では1日に何度も抱っこしています。

ただ、息子の体はすぐ緊張して力が入ってしまうし、力が入るとバランスを崩して重くなって、非常に抱っこしづらいんです。

息子は右半身に麻痺があり、右側に体が傾いてしまうので、普通の抱っこ紐だとおそらく姿勢が崩れてしまいます。

でもボバラップだと、ピッタリと体に巻きつくので、しっかりホールドできるのでは…と期待。

そんなわけで、荷物からこのボバラップを見つけた時、もう一度使えるかも!と思い、試してみることに。

結果は、期待以上でした。

伸縮性のある布が筋肉の役割を担ってくれるというか、姿勢が右に傾かず真っ直ぐ保たれたままで、しかも膝がしっかりと曲がるので、力も自然に抜けて、息子も居心地よく収まってくれました。

そして、息子は寝入りに呼吸が浅くなって苦しそうにしていることがあるんですが、ボバラップにいれるとピタッとおさまる。

驚き。

かなり居心地がいいようです。

グズリもすぐにおさまり、じーっと大人しくしています。

これでお互いに気分がいい形で、たくさん抱っこしてあげられます。

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わたしにとっても、息子とくっついていられるので、ものすごい癒し効果があります。

脳内でセロトニンが大量分泌している感じ。

まだICUにいた頃、たくさんの管につながれ、全く動かずにベッドに横たわっている息子を抱っこしたくてたまらなくて、とても苦しい思いをしました。

容態が安定してきても、脳圧を下げるための処置で頭蓋骨を外していた期間が長かったので、そんな状態の息子を抱き上げるのはハードルが高く、背中に手を回すだけの擬似抱っこをして、それだけでうれしくて仕方なかった。

本当にこの手でわが子をぎゅっと抱きしめられることのしあわせは、何にも変えがたいものですね。

感謝しなくちゃ。

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